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日本人の集団意識について
要旨:皆さんご存じのように、日本が集団意識によって、戦後わずか二、三十年の間に、世界第二位の経済大国になった。日本人の集団意識は自らの言動と矛盾し、複雑に入り組み、その様々な特性は日本人の複雑な心理状態、生活様式と思惟の方式を育成した。国際化が進んでいる現今では、日本人はその性格の長所を宣揚し、短所を避けるべきである。このようにすれば、日本は更に調順に国際化の道を進むことができると思う。
キーワード
集団意識、国際化、対策
序論:
日本人は自分の属している組織との一体化を図り、自分を犠牲にしてでもその組織のために懸命に尽くす。このような組織との一体化、組織への忠誠は、普通「集団意識」と呼ばれている。日本人のこの集団意識は日本の社会発展と歴史の過程に対しても巨大な影響を及ぼし、日本人の最も重要な民族意識の一つになったと思う。この論文は日本人の集団意識の形成、美点、欠点などを紹介する。また、国際化が進んでいる現今では、一国の経済利益を世界経済の一環として考えるべきである。このようにすれば、日本の国際路線を延長することができる。詳しくは本論とする。
本論:
一、日本人の集団意識
1、日本の集団意識の形成
地理的環境から見て、日本は一万年以前は大陸と陸続きで人的往来も容易であり、大陸から分離しても、航海による大陸文明の摂取も盛んに行われた。しかし、平安時代ころから独自文化の形成が開始され、大和民族による統一が進められた。島の環境は優美で、山紫水明、しかし山地は多く、平地が狭く、多くの地震、火山の爆発と台風などの自然災害がある。民族の構成から見て、日本人はきわめて少数のアイヌ族(2万余りのみ)を除いて、大和民族は全国の人口の98%以上を占めており、その民族性の純度の高さは世界唯一である。その上、人が多く、国土は狭く、地域のカルチャーギャップは解決しやすく、民族文化の同一性は非常に強いのである。比較的密封された地理的環境により日本人の性格は内向的になり、島内の団結を強めることを重視する。即ち民族の単一性と文化の同一性はまた日本人の間でお互いの連帯感を育成して有利な客観的な条件を醸成した。生産様式から見て、日本の民族の生存は主に水稲耕作と漁労に頼ってきた。日本は山が多い国なので、平原は非常に少なくて、イネを植えるため水を引くことは古代では複雑な工事なので、一家族の努力だけに頼っては完成しにくく、何軒もが互いに協力することが必要であった;日本はまた伝統的に漁業の国なので、“魚を食べる民族”として有名である。特に捕鯨を業する歴史は縄文時代に遡り悠久である。長期にわたり海に出て魚をとるため、団結して助け合う結果を生み易く、特に捕鯨をするには更に何隻もの船が団結協力することを必要とする。このような独特な生産環境は日本人の協力関係を強め、意識を统一するのに重要な役割を果たすことができた。同時に、日本の社会と家庭の組織も日本人の集団意識を強めることができた。日本は儒教文化の影響を受けたので、家庭生活もで中国と類似する点が非常に多い。例えば、“孝行”を強調し、祖先を尊敬し、一族の利益などを強調する。しかし、家庭の組織の方面で日本人は特に江戸時代以降長男の地位が非常に上昇し、長男と兄弟の間に厳格な等級の関係があって、民間の習慣にかかわらず、第二次世界戦争前の日本の法律はすべて長男だけが財産の相続権を有することを明確に規定していた。長男は結婚後両親と一緒に住み“同族”になり、その他の兄弟は成長した後は雇用人として同族に残るか、あるいは離れて“分家”を創立することしか出来なかった。普通は非長男の数が必ず長男より多いため、大多数の日本の男子にとって、成人した後はすべて家族を離れてその他の所を探さなければならなかった。そこで、彼らはよく家庭の組織の方式になぞらえて自分の身を寄せた社会集団を創立した。これは日本特有の“家元制度”である。そのため、このような集団を形成することは多数の日本人にとって生存と生活に不可欠な古代からの方式で、時代を経るにつれて“団結することが好きである”という社会習慣を生んだ。
2、集団意識の現象:
(1)言語の方面から見る
言語が文化の投影であるとするならば、我々に機能している論理と欧米人に機能している論理とが言語に深くその影を落としているであろうことは、当然予想のできることである。例えば、日本人は一日の仕事の終えたあととか、共同の仕事を完成させた後とかいった場合に、「お疲れさま」とお互いにねぎらいの言葉をかけ合うことが一般的な習慣になっている。この「お疲れさま」という挨拶には、勤労のイメージとからみ合った一種の「お互い」意識、共同体の成員としての集団意識がひそんでいるのを見逃すことはできない。また、「お早うございます」という挨拶もお互いに相手の朝起きをたたえ、一日の勤労への出発を確認し合うといった意味がこめられているのである。また「さようなら」という意味にも「そのようならば」の意味が込められ、情況認識を互いに確認して別れる。このような日常の挨拶語の中に、含意として存在する勤労と集団のイメージの重なり合いは、やはり共同作業が生活のための大前提にたっていた水稲栽培的農耕文化に属するきわめて日本的なパターンであるように思われるのである。
(2)仕事の方面から見る
日本人には家庭まで犠牲にする愛社精神の強い意識集団があるとするとき、よく例として挙げられるのは単身赴任である。これは日本にしか見られない特殊現象である。欧米がうらやんでやまない日本経済の活力源が、単身赴任も辞さぬほど強固な所属集団への忠誠心と、その元になっている年功序列、終身雇用制にあることはいうまでもない。
また、会議で一つの提案に周りの人はみんな賛成したら、たとえ自分が違う意見があっても、結果として、手をあげて大勢の意見に従うであろう。仮に、自分としては反対でも企業内部の和を破壊する罪を背負わせられるだけでなんの積極的な効果を見出せないと思う日本人は多いであろう。また、個人的時間を犠牲にし、ただで残業をしたり、夜遅くなっても家に帰らず、上司や同僚とともに、飲み会に行ったりするのはかならずしも会社を愛しているために本気でやっているとは限らない。むしろ、集団意識を高めるためであり。実はそうしないと仲間はづれになったり会社の昇進コースからはずされたりすることを心配している人もいるであろう。

3、集団意識の美点と欠点

日本人の集団意識は歴史の発展に従って変遷し、同時に歴史の発展に巨大な作用を及ぼした。しかし、その作用には積極的な面と消極的な面とに分けることが必要である。日本人の集団意識は時に歴史の発展の動力にもなり、時にまた抵抗力にもなった。功罪相半ばしたと言える。

(1)日本の集団意識はグループの中の成員を凝集することができるし、協調がとれて、このような凝集力はまさに日本の民族の活力の源の1つである。日本人は個人の利益を犠牲することを代価にすることに優れて、集団の利益を守り、会社の経営者にしても従業員にしても、彼らはすべて会社を自分の家にして、会社のために一生懸命仕事をする。このように、日本式会社は内部の人間関係が親密なため、成員は上司の要求に従って、最大限にマンパワーの潜在力を発揮することができる。特に戦後日本の発展の歴史から見て、このような集団意識は日本の民族文化の力量の核心であり、大和民族が多くの困難を克服して、巨大な発展をとげるうえで貴重な伝統的思考であるといえる。
しかし、このような帰属意識は軽視してはならない盲目的な1面もある。大陸侵略はさることなから、現代でも時には排斥を被ることを免れ、“大勢順応主義”の誤りを犯しやすく、個人にとって理非曲直は集団の決める事で、自分が命令に従って済ますことだけが必要で、たとえ危険な犯罪を犯しても、“みんながいっしょにすれば”平気でいられるのである。

(2)日本人の集団意識には内部での、“競争メカニズム”があって、それは一定の具体的な形を伴っている。近代の日本企業では、企業は“年功序列”と“終身雇用制”という安定した基盤と“学歴主義”に基づく平等のスタートラインで、日常の仕事の中で更に従業員に1つの長期的で有効な競争の機会を作りあげている。このような構造の下で、企業の収益と発展は従業員の個人の努力と奮闘にかかっており、一方個人の生活の保障は企業の収益の向上と発展に連動する。同時に企業は各種の活動を通じて、努めて“家”の雰囲気を醸成し、従業員に緊張を強いる競争と安定した家庭生活の間で心理的平衡を維持させ、そして社会を比較的安定させることによって、国家に更に大きい貢献をし、企業はもっとも多い利益を獲得するのである。

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